f:id:richeamateur:20191003163948j:plain
鈴木大拙館を後にして「金沢くらしの博物館」へ。旧石川県第二中学校本館(重要文化財、設計=山口孝吉/石川県技師、1899年竣工)を活用した博物館。「昭和のこどもと遊び」という展覧会が開催中で(〜11/17)、ここで見なければこの先の人生で一度も見ることも思い出すこともなかったと思えるような、個人的に強い懐かしさを感じさせるおもちゃも並べられていた。
この「金沢二中」は谷口吉郎の母校らしい。谷口の家があった「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」からずっと歩いてきたので、実際のルートは違うとしても、100年ほど前、10代の谷口は毎日こういう道のりを学校まで通っていたのか(Googleマップで現在の最短距離を調べると2.2km)という感慨を覚えた。その過去に対する想像のリアリティは、現実の建物から与えられる「谷口はこの校舎を使っていたのか」という想像のリアリティよりもなぜだか強い。