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10月3日4日と、1泊2日で13年ぶりくらいに金沢を訪問。最近の谷口父子への興味と、新しく《谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館》(設計=谷口吉生、2019年竣工)ができたことをきっかけにしているけれど、いくつかの建築を観たなかでもっとも心を惹かれたのが、金沢駅に着いてから歩いて最初に訪れた《金沢市立玉川図書館》(旧金沢市立図書館、設計=谷口吉生+五井建築設計研究所、1978年竣工)だった。
谷口吉郎が改修を手がけた赤煉瓦の古文書館(現・近世史料館。もともとは1913年竣工のたばこ工場の一部)に隣接し、金属とガラスによる平滑な直方体のボリュームで外観の対比を印象づけつつも、その直方体をくり抜くようにつくられた中庭を中心として仕上げ材に煉瓦を用いることで、直方体の内部においては既存建築との連続性を感じさせるようになっている。まさに建築の複合と対立のデザイン。先日(4月6日)訪れた《清春白樺美術館》(設計=谷口吉生、1983年竣工)と比較的近い時期の作品で、ヒューマンスケールを逸しない空間構成の巧みな幾何学的操作や味わい深い素材感も共通している。以下、写真7点。
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