f:id:richeamateur:20190825151339j:plain
昨日は台東区上野桜木の旧平櫛田中邸を見学した。近所の朝倉彫塑館(旧朝倉文夫邸)のような建物の作品性は強くないものの、増築を経た不定型で有機的な空間構成とこぢんまりしたスケール感が親しみ深い。平櫛田中(1872-1979)はこの住宅に50年ほど住み、99歳で大江宏設計の九十八叟院(2014年8月8日)に移り住んだというけれど、この旧宅を訪れてみると、大江宏の建築について言ったらしい「この家は岡倉天心先生か横山大観でなければ住みこなせない。わたしにはちょっと無理だな」()という言葉も妙に納得できる。