このところ文章を執筆するモチベーションが落ちている代わりと言ってはなんだけど、良い写真を撮りたいという気持ちがある。「撮影の能力が低いのに高価なカメラを使うのは恥ずかしい」という段階を経て、「もっと良いカメラ&レンズを使えばもっと良い写真が撮れるのではないか」と考えるようになってきた。動いているものに対するフォーカスの精度や「美しいボケ味」はとくに必要なく、より鮮明に写り、オートでも露出が的確で、不自然な色にならず、もうすこし広角が撮れ、なおかつ歪みも小さい、というものがよい。また、レンズを何本も持ち歩いたり、撮っている最中に交換したりするのは面倒な気がするので、ズームレンズ1本で足りるのが望ましい。とするといま使っているNikon(D3300 18-55 VRII レンズキット)では、このへんのレンズが妥当ということになるのだろうか。価格はあまり妥当と思えないけれども。

僕が「ズームレンズは便利だな」と思う気持ちは、ホン・サンスがズームを多用することと繋がっているのではないかと、最近インターネットで『ヘウォンの恋愛日記』()と『自由が丘で』()を再見して思った。あるいは普段から自分がズームレンズを使って写真を撮っているからこそ、ホン・サンスのズームの意味がより深く実感できるとも言っていいかもしれない。