このブログをスマホで見ると、アクセス数が多い「注目記事」のランキングが5位まで表示されるようになっていて、3年前のコモンシティ星田(設計=坂本一成)を訪れた日の日記(2016年2月27日)がいつも1位になっている。たしかに有名な建築について比較的しっかりとした長文を書き、写真も多く載せているからまったく不可解ということはないけれど、それにしてもいつも1位というのは、1位にランキングされるとそれを見た人のアクセスがさらに増えるという構造的な作用の影響もあるかもしれない。ランキングに表示される「こういう発言をしていいのか分からないけれ…」という記事冒頭の言葉が、なにかしら人の興味を誘うということもある気がする。
スマホでは各記事に自動で何件かの「関連記事」が表示されるようにもなっていて(共通するキーワードを拾っているのだろう)、たとえばゴンブリッチの言葉を載せた記事(3月11日)にはアーレントの言葉を載せた5年前の記事(2014年5月4日)がリンクされていた。美術史家のゴンブリッチ(1909-2001)と政治哲学者のアーレント(1906-1975)がジャンルを超えて繋がるというのは、あらためてそれぞれの思想を思い浮かべてみると納得できる気もするけれど、実際に両者の直接的な接点や、思想的関連を指摘したテキストなどは存在するのだろうか。コンピュータの働きとして、こういう発見は面白い。このブログの記事は、自分で書いた文ならば大概覚えているものの、メモ代わりに抜粋/引用した文はわりと忘れてしまうので、ゴンブリッチを経由してひさしぶりに読むアーレントの文は新鮮だった。