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第二十八回文学フリマ東京が無事終了。7回目の参加で、売上げは以下のとおり。括弧内は前回以前の数字。

  • 『建築と日常の文章』……4部(8部)
  • 『建築と日常』No.5……10部完売(9部/19部)
  • 『建築と日常の写真』……3部(1部/2部/16部)
  • 『建築と日常』No.3-4……5部完売(0部/1部/7部/15部)
  • 『日本の建築批評がどう語られてきたか』……1部(1部/0部/0部/0部/10部)
  • 『多木浩二と建築』……1部(2部/1部/7部/4部/2部)
  • 『窓の観察』……5部完売(2部/10部/6部/8部/13部/22部)
  • 『建築と日常』No.2……5部完売(0部/1部/2部/5部/2部/9部)
  • 『建築と日常』No.1……在庫なし(在庫なし/在庫なし/在庫なし/在庫なし/6部/13部)
  • 『建築と日常』No.0……在庫なし(在庫なし/在庫なし/在庫なし/在庫なし/1部/2部)
  • 販売合計=34部(23部/34部/38部/32部/34部/46部)
  • 売上げ=47,050円(31,400円/47,300円/53,900円/49,700円/31,815円/48,990円)
  • 参加費=5,500円(5,500円/5,500円/5,500円/5,500円/5,000円/5,000円)

前回はあまり売れ行きがよくなかったし、今回は初めての新刊なしでの参加だったので、どうせ売れないだろうと高をくくって少なめに持っていったら、8タイトルのうち4タイトルが品切れになってしまった。在庫を切らさなければ過去最高の売上げにもなったかもしれず、惜しいことをした。
なぜ予想に反して売れたのかを考えてみると、まず今回は会場がこれまでの東京流通センター第二展示場から第一展示場に変更になったのが大きかったと思う。第二展示場では2フロアに分かれていたのが第一展示場ではより大きな1フロアにまとめられ、これまで接触がなかった層のお客さんの目に留まる機会が増えたのが売上げに繋がったのではないか。長いこと同じ雑誌を作り続けていると、自分でもどうしても昔の号は古くさく感じられるようになってしまうけれど、未知の読者には数年前のバックナンバーでも新鮮な興味を持ってもらえるという実感が得られたのはうれしいことだった。
あとこれまでは、売り場に積み重ねたそれぞれの号のいちばん上には透明のビニールカバーを付けた見本を置いていたのだけど(お客さんも他人の手が触れたものはあまり欲しくないだろうと思って)、今日はなんとなくの思いつきで、その見本を置くのをやめ、売り物の雑誌をそのまま前面に出すことにした。些細なことではあるけれど、雑然とした会場のなか、一瞬のめぐり合わせで目に留まるか留まらないか、手に取るか取らないかが決まってしまうとき、表紙がダイレクトに伝わるというのは意外と効果がある気がする。
もうひとつ、前回、前々回とほとんど売れていなかったNo.3-4が持っていった5部すべて売れたのは、売り場とは別の見本誌コーナー(来場者がじっくりと出品物を読み込める場)に見本分を置いておいたからではないかと思う(見本誌を置きだしたのも前回からなのだけど、No.3-4は今回初めて置いた)。見本誌のコーナーでそれをめくってみてくれた人が売り場に来て買ってくれたとしたら、それも内容をちゃんと確認した上での購入ということで喜ばしい。