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《上小沢邸》(設計=広瀬鎌二、1959年竣工、改修設計=神保哲夫)を見学。解体を控えた最後の見学会だという。この建物の概要や改修の経緯については以下のサイトに詳しい。

見学した印象としては、時代性は感じるけれども思想性は感じないというか、例えば同時期の清家清の住宅と比べて作り手の気配をうかがわせるということがなかったのだけど、後日、坂本先生との雑談でその話をしたところ、坂本先生は近年の焼肉屋時代に初めて訪れ、強い精神性を感じられたという(清家清との比較については定かでない)。僭越ながら僕は坂本先生も僕の印象に共感してくださると思っていたので、その感想は意外だった。先生の話しぶりから察しても、たぶん僕の観る目の浅さということだと思うけれど、あらためて建物を観てみたいと思ったところで、もう実物を訪れることはできない。