前に書いた(8月3日)小学6年生用の国語の教材が送られてきた。「学校別サピックスオープン[女子学院]②」(日本入試センター)という模擬試験の問題と解答と解説。僕が書いた「熟成する空間」(2013)という文章が使われている。どんなふうに問題化されるのか興味があったけど、わりと普通に問題化されていた。あの文では個人的な体験を客観的・普遍的に書きたいという気持ちがあったので(それはあの文だけに限らないかもしれない)、こうしてそつなく小学生向けの試験問題にされるというのは喜ばしいことかもしれないと思った。正確な文章に憧れる。

小林 僕は正確でない散文はつまらないね。何か味わいで読ませるような、何か曖昧なもので効果を出そうとしている様な散文は、もう読むに堪えない。二、三行読むともう駄目なんだよ。
三好 正確なことが、美しいことになるね。