SD2014

「SDレビュー2014」の展評「建築を評価することの困難」(約2900字)を『SD2014』(鹿島出版会)に寄稿した。「依頼を受けてから気づいたが、SDレビューの展評を書くというのはたやすいことではない。」という一文で始まる。それは確かに本音であって、実際、担当編集者に送ってもらった過去数年間の展評とはすこし違った書き方をしているかもしれない。僕としてはまずこういったことを考えないと展評も何もないという感じのことを書いた。そしてもしかしたら本題の展評にまでたどり着かないうちに、「紙幅が尽きたとはこのことだ。」の一文で終わっている。だから勝手な希望を言えば、来年の展評を担当する人にはぜひ執筆前に今年の展評を読んでいただき、書かれていることに同意するにせよしないにせよ、そこから思考を始めてもらえると報われる気がする。