ギャラリー・間で「中村好文展 小屋においでよ!」を観た(〜6月22日)。小屋への偏愛がひしひしと伝わってくる。と同時に、おそらく中村好文さんは、そういった「小屋好きの自分」が他人からどう見られるかについて十分意識的だろう。しかし、そこで紹介されているいくつかの小屋の主たち(猪谷六合雄、立原道造高村光太郎堀江謙一など)の場合は、そのような外部の視線から断絶したところでこそありえた、内発的な衝動の結果としての小屋という行為だったのではないだろうか。別にそのことで中村さんの活動にケチを付けるつもりはないけれど、僕にはずいぶん対照的に見える。