テレビで放映していた、ネイサン・グレノ&バイロン・ハワード『塔の上のラプンツェル』(2010)を観た。僕もそれなりに楽しんで観たけれど、観客のなかの特定の層に狙いを定めて、その個々にあるだろう原体験を揺り起こし、あるいは実際以上に増幅させ、そこを鷲づかみにしようとする寓話としての力強さ(「わたしもそうだった」と思わせる)がすごいなと思った。